愛知県名古屋市中村区竹橋町13-18 オフィスワンタケハシ6F
052-526-0282
info☆hans-sr.jp(☆を@に変更してください)

労基法改正の議論が本格化。企業が“今”動き始めたいポイントをやさしく解説

HANS社会保険労務士法人

労基法改正の議論が本格化。企業が“今”動き始めたいポイントをやさしく解説

こんにちは!名古屋市中村区(名古屋駅)にある社労士事務所、HANS社会保険労務士法人です。

いま厚生労働省では、働き方の多様化に合わせて「労働基準法を今の時代に合う形に見直そう」という動きが本格的に進んでいます。
リモートワーク、副業・兼業、フレックスタイムなど、働き方はここ数年で大きく変わりましたよね。
こうした変化に合わせて、法律のほうもアップデートが必要になってきている、というわけです。

そこで今回は、企業のみなさまが“今のうちに知っておくと安心できるポイント”をまとめてみました。

いま議論されている主なポイント
勤務間インターバル制度の義務化に向けた動き

「前日の勤務終了から次の勤務開始まで、しっかり休む」ための仕組みです。
現在は努力義務ですが、「義務化しよう」という流れが強まっています。

目的: 睡眠と健康を守るための休息時間の確保
ポイント: どれくらいの休息時間にするか、例外はどうするか
企業への影響: シフト作成・残業承認の見直しが必要になる可能性
フレックスタイム制のルールがより使いやすい形に?

働き方の幅が広がるよう、清算期間(労働時間を調整する期間)を延ばす案などが出ています。

焦点: 清算期間の延長に伴う“時間の過不足”の扱い方
注意点: コアタイムや健康管理とのバランス
リスク: 実際の働いた時間が見えにくくなる可能性
テレワーク時の「労働時間をどう把握するか」問題

在宅勤務では、どうしても時間管理が複雑になりがちです。

課題: 中抜け時間の扱い、作業ログの管理、実労働時間の把握
みなし労働時間: 本当に裁量があるかどうかの確認が大切に
ヒント: テレワークの作業ログや稼働状況の可視化には、Qasee(カシー)のようなツールを用いたり、打刻+端末ログ+チャット指示など、複数の記録を組み合わせる方法も
副業・兼業時の「労働時間の通算」ルール

複数の会社で働く方が増える中で、過労防止の観点から通算管理の仕組みが議論されています。

通算: 月の上限管理や深夜労働の把握がより重要に
情報共有: 過度な情報共有にならないよう、本人同意がカギ
配慮: 必要最小限の情報で運用することが前提
法改正を待たずにできる“ちょっとした”準備
対策の柱 具体的なアクション
就業規則の見直し テレワーク・副業のルールを今の働き方に合わせて整えておく。
勤務間インターバルの検討 自社の勤務体系で導入できるか、まずは試算してみる。
ITツールの整備 テレワークでも客観的に勤怠が取れる仕組みを準備しておく。
管理職研修 柔軟な働き方を認めながらも、健康配慮がしっかりできるよう教育する。
スムーズに導入するためのヒント
ポリシー化: 「テレワーク手引き」や「副業申請フロー」を作っておく
見える化: 労働時間やインターバルをダッシュボードでチェック
まずは小さく: 一部部署で試してから全社展開
部門連携: 情シス・人事・現場の定例会で課題を共有

柔軟に働ける環境づくりと健康管理の両立は、定着率アップにもつながります。

社会保険労務士 間瀬夏世